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1.
ロシア
向け中古車輸出で規制強化の動き(2023/7/18)
(トピックス)
ウクライナ侵略を続ける
ロシア
への追加制裁で中古車のロシア向けの輸出を規制する動きがあるようだ。読売新聞の記事によると、排気量1900ccを超えるガソリン車とディーゼル車、すべてのハイブリッド車とプラグインハイブリッド車、電気自動車(EV)を禁輸対象とする方針で、政府は外為法に基づく輸出貿易管理令の改正を7月中に閣議決定し、8月上旬に適用の見通しだそうだ。おそらくは欧米への同調を示すための施策で効果を上げる必要はないのかもしれないけれども、上に政策あれば下に対策ありで、車両を解体して部品として輸出するなどの対応をする可能性は十分に考えられるので制裁として実質的な効果があるかは少し疑問だ。ロシア向けの中古車輸出では、ロシアでの自動車にかかる関税を回避するため輸送中の船内で車両を解体して自動車部品として輸入申告をし、輸入通関後に組み立てて車両として販売するということもあるという話を聞いたことがあるので、解体して自動車部品として輸入することにはおそらく抵抗はないだろう。実際に規制強化となれば、マーケットがどう動くか注目したい。 ...
作成日 2023年07月18日
2.
ロシア
向け中古車輸出は順調に推移(2022/7/27)
(トピックス)
ウクライナ侵攻に対する経済制裁の影響で2022年3月以降は
ロシア
向けの中古車輸出が減少するのではないかと見られていたが、2022年5月までの輸出実績を見る限りロシア向けの中古車輸出は順調そのものだ。開戦当初こそロシアルーブルの急落などの混乱があり、ロシア向けビジネスに懸念が生じたが、現時点ではロシアルーブルに対してさえ円安が進行しており、為替レートの観点からは輸出が減少する要因はなさそうだ。経済制裁でロシアの銀行との決済業務が制限されているが、日本海側の港にロシア船を寄せて現金で中古車を買い付けることにすれば、金融制裁の影響を受けることがない。物流、代金の決済で問題がないとなれば、何らかの事情でロシアルーブルの為替レートが急落するようなことがない限りはロシア向け中古車輸出は順調に推移するとみてよさそうだ。 ...
作成日 2022年07月27日
3.
ロシア
向け中古車輸出ビジネス手仕舞いの動き(2022/3/10)
(トピックス)
ウクライナ侵攻による
ロシア
・ルーブルの急落、ロシアへの経済制裁などビジネス環境の変化を受けて、ロシア向け中古車輸出ビジネスの手仕舞いの動きが出てきている。 陸送会社の話によると、ロシア向け中古車輸出を多く手掛けていた商社から陸送依頼がなくなったという。ロシア向けの車両の新規買い付けを停止したのだろう。ロシア向けは、新規オーダーは停止して、すでに支払いを受けている車両の船積みをどうするかということが対応すべき課題となっている。太平洋側の横浜などのメインポートからウラジオストック向けにRORO船を配船していたECLが配船を停止しており今後の配船予定の見通しが立たないため、車両を日本海側の港にシフトしてロシアへ船積みをするという動きがでてきている。日本海側ではまだロシア船がウラジオストックに中古車を輸送するルートが稼働しているからだ。 ...
作成日 2022年03月10日
4.
ウクライナ問題で
ロシア
向け中古車輸出が困難に(2022/3/3)
(トピックス)
ウクライナへの軍事侵攻に対する
ロシア
への経済制裁の影響でロシア向け中古車輸出ビジネスの継続が困難な状況となりそうだ。為替レートと物流がその要因となるだろう。 まず一番大きいのが為替レートの問題だ。ウクライナへの軍事進攻以降、ロシア・ルーブルが大暴落している。ロシア・ルーブル安で日本円ベースの予算が下がり今までと同じようには中古車を買い付けできない状況となるだろう。2014年のクリミア危機でロシア・ルーブルの為替レートが急落したときもロシアからの買いつけが減少し、2014年、2015年はロシア向けの中古車輸出台数が大幅に減少した。2021年のロシア向け中古車輸出台数は162,249台で輸出先国のランキングで久しぶりに1位に返り咲いたが、為替レートが元に戻らない限りは2022年は大幅な減少に転じる可能性が高い。 ...
作成日 2022年03月03日
5.
RUSSIA|
ロシア
(国別 月間中古車輸出台数)
201920202021202220232024 1月 6,266 8,542 7,014 10,989 14,641 9,510 2月 8,768 11,161 11,206 14,808 15,611 14,317 3月 10,567 9,401 13,652 11,477 20,512 ...
作成日 2019年12月26日
6.
2018年1月
ロシア
新車販売(2018/2/16)
(ブコビッチ・レポート)
2018年1月
ロシア
新車販売台数及びシェア 順位:メーカー 台数 シェア% 1位:LADA(露) 21,005(+28.6)20.5% 2位:起亜 15,310(+48.6)14.9% ↗ 3位:現代 8,752(+30.7)8.5% ↘ 4位:ルノー 7,880(+51.3)7.7% ↘ 5位:VW 5,593(+22.1)5.5% ↗ 6位:日産 5,376(+27.1)5.2% ...
作成日 2018年02月21日
7.
2017年暦年
ロシア
新車販売(2018/1/22)
(ブコビッチ・レポート)
2017年暦年
ロシア
新車販売台数及びシェア 順位:メーカー 台数 シェア% 1位:LADA(露) 311,588(+17.0)19.5% 2位:起亜 181,947(+21.6)11.4% 3位:現代 157,858(+8.7)9.9% 4位:ルノー 136,682(+16.6)8.6% 5位:トヨタ 94,238(-0.3)5.9% 6位:VW ...
作成日 2018年01月16日
8.
2017年12月
ロシア
新車販売(2018/1/22)
(ブコビッチ・レポート)
2017年12月
ロシア
新車販売台数及びシェア 順位:メーカー 台数 シェア% 1位:LADA(露) 32,580(+17.9)19.6% 2位:現代 14,977(+6.6)9.0% ↗ 3位:ルノー 14,555(+5.8)8.8% ↗ 4位:起亜 13,211(+0.1)8.0% ↘ 5位:トヨタ 10,885(+4.5)6.6% ↗ 6位:VW 10,366(+36.6)6.2% ...
作成日 2018年01月16日
9.
三菱、
ロシア
で「パジェロスポーツ」生産再開へ(2017/12/26)
(ブコビッチ・レポート)
三菱自動車は、経済情勢の悪化で2015年に生産をストップしていた
ロシア
工場で、人気車種「パジェロスポーツ」の現地生産を再開したと発表しました。最近のロシア経済回復が進む中で、新型モデルの現地生産を再開させることで、販売拡大を狙っていく。現地生産再開に合わせ、新たに440人を新規雇用、来年初頭から2直生産を開始する。販売面では現地生産化に伴い販売価格を約30万ルーブル(約58万円)引き下げたほか、新車保証も3年から5年に延長することで、新型車の販売を拡大させていく。同社は、グループPSA(プジョーシトロエンアウトビアンキ)と合弁で、2012年からカルーガ州現地生産を開始、PSAと合わせた生産能力は年12万5000台で、「アウトランダー」の他「旧型パジェロスポーツ」を生産していたが、経済制裁による経済低迷を受け2015年に現地生産を中止してタイからの輸出に切り替えていた。最近レポートさせて頂いているロシアの新車販売状況でも順調に販売台数が伸びており、同社として絶好の現地生産へのシフトタイミングと捉えたようだ。 ...
作成日 2017年12月25日
10.
2017年11月
ロシア
新車販売台数及びシェア(2017/12/15)
(ブコビッチ・レポート)
2017年11月
ロシア
新車販売台数及びシェア 順位:メーカー 台数 シェア% 1位:LADA(露) 29,163(+14.3)19.2% 2位:起亜 16,106(+9.9)10.6% 3位:現代 15,284(-3.1)10.0% 4位:ルノー 13,373(+15.0)8.8% 5位:VW 8,995(+29.0)5.9% 6位:トヨタ 8,603(+6.5)5.7% ...
作成日 2017年12月12日
11.
2017年10月
ロシア
新車販売台数及びシェア(2017/11/16)
(ブコビッチ・レポート)
2017年10月
ロシア
新車販売台数及びシェア 順位:メーカー 台数 シェア% 1位:LADA(露) 28,638(+22.9)19.3% 2位:起亜 17,407(+15.9)11.7% 3位:現代 15,712(+10.7)10.6% 4位:ルノー 13,036(+18.4)8.8% 5位:VW 8,014(+14.6)5.4% 6位:トヨタ 7,366(-4.8)5.0% ...
作成日 2017年11月10日
12.
9月
ロシア
新車販売(2017/10/19)
(ブコビッチ・レポート)
2017年9月
ロシア
新車販売台数及びシェア 順位:メーカー 台数 シェア% 1位:ラダ 28,263(+23.8)19.0% 2位:起亜 18,797(+40.3)12.7% 3位:現代 15,899(+12.0)10.7% 4位:ルノー 12,739(+21.6)8.6% 5位:VW 8,057(+14.7)5.4% ↗ 6位:トヨタ 7,599(-9.7)5.1% ...
作成日 2017年10月19日
13.
パジェロスポーツ
ロシア
で生産再開へ(2017/9/27)
(ブコビッチ・レポート)
三菱自動車は19日、中型SUV「パジェロスポーツ」の
ロシア
での現地生産を11月に再開すると発表しました。生産再開に伴い、カルーガ州にあるPSAグループとの合弁工場で440人を新たに雇用し、2018年1月から2直体制での生産に移行する。ロシア合弁工場では同モデルを2015年11月まで生産していましたが、ロシア市場の低迷によりタイ工場からの輸入に切り替えていたが、市場の回復によって現地生産を再開する。同工場は年間12万5000台の生産能力を持ち、「アウトランダー」の他PSA(プジョー・シトロエン)グループ向けの車輌を生産している。同社のロシアでの販売は4~7月の累計で前年同期比19.0%の増加と、市場の伸びを上回っている。 ...
作成日 2017年09月27日
14.
8月
ロシア
新車販売台数及びシェア(2017/9/20)
(ブコビッチ・レポート)
2017年8月
ロシア
新車販売台数及びシェア 順位:メーカー 台数 シェア% 1位:ラダ 26,211(+25.4)19.7% 2位:起亜 15,050(+28.6)11.3% 3位:現代 13,446(+13.0)10.1% 4位:ルノー 11,163(+21.7)8.4% 5位:トヨタ 7,904(-7.3)6.0% 6位:VW 7,171(+16.1)5.4% ...
作成日 2017年09月25日
15.
7月
ロシア
、メーカー別新車販売(2017/8/22)
(ブコビッチ・レポート)
2017年7月メーカー別新車販売台数及びシェア(
ロシア
) 順位:メーカー 台数 シェア% 1位:ラダ 26,502(+21.8)20.4% 2位:起亜 16,187(+36.7)12.5% 3位:現代 11,952(+10.6)9.2% 4位:ルノー 10,982(+20.3)8.5% 5位:トヨタ 7,986(+11.8)6.2% 6位:VW 7,239(+24.0)5.6% ...
作成日 2017年08月18日
16.
ロシア
新車販売5ヵ月連続で増加(2017/8/22)
(ブコビッチ・レポート)
欧州ビジネス協会は8日、
ロシア
の7月の新車販売台数が12万9685台となり、前年同月比18.6%増加で5ヵ月連続でプラスを確保したと発表しました。自動車メーカー別では、国内最大手のアフトヴァース(AvtoVAZ)/(AвтоBAЗ)とルノー・日産自動車が合わせて4万5550台と同22.1%増加。うちアフトヴァースは同21.8%増、ルノーが20.3%増、日産(除インフィニティ)が20.0%増とそれぞれ拡大、中でもダットサンブランドは49.7%も伸長している。日産以外の日系メーカーは、トヨタ(含レクサス)が12.7%増、マツダと三菱がそれぞれ15.4%増、スバルは23.4%増、スズキは37.4%増とそれぞれ好調だったのに対し、ホンダは12.6%減少に転じた。 ...
作成日 2017年08月18日
17.
トヨタ、
ロシア
でRAV4生産へ(2016/8/31)
(ブコビッチ・レポート)
トヨタ自動車は、
ロシア
国内のサンクトペテルブルグ(セントピーターバーグ)工場で、販売好調な「RAV4」の生産を開始しました。「RAV4」はロシア国内上半期販売1位となっており、148億円を追加投資して「カムリ」に続く2車種目の製造をすることとなった。ロシア産「RAV4」は、カムリ同様、ロシア国内、カザフスタン、ベラルーシへ供給される予定。この工場での生産開始により、「RAV4」の生産はトヨタ・高岡工場、豊田自動織機、カナダ・オンタリオ工場に続く5番目の工場となる。「RAV4」の今年1月~6月の世界販売で36万台と、「カローラ」に続く2番手に浮上しており、世界のSUVニーズに乗りトヨタ自動車の新たな顔となっている。 ...
作成日 2016年11月01日
18.
低迷続く
ロシア
マーケット(2016/8/26)
(ブコビッチ・レポート)
世界主要販売先の一つ、
ロシア
での自動車販売もブラジル同様3年連続の減少となっています。2015年の乗用車と小型商用車(LCV)を合わせた新車販売台数は、前年比35.7%減の160万1216台でした。過去最高の約293万台を販売した2012年から3年連続の前年実績を下回り、2009年以降の景気後退では最低の販売台数を記録した。もちろんこの背景には、2014年からの経済制裁によるルーブル暴落、資源価格の下落、銀行の貸し出しの厳格化による自動車ローンの利用率低下などが有ります。しかもこの新車販売台数は、2014年9月からのスクラップ・インセンティブ、2015年からの下取り車インセンティブ、自動車ローン金利補助とリース料金補助が有った上での販売実績です。昨年の新車購入者の4割弱がこの何らかの補助制度を利用していたとの事で、これがなければもっと悲惨な状況に陥ったと思われる。ただ資源価格の下落が続く中、新車販売も頭打ちになっており、ルーブルが足元若干戻しているので、本邦からの中古自動車輸入が戻りつつある。 ...
作成日 2016年11月01日
19.
PSAと三菱自動車
ロシア
で生産再開へ(2015/8/26)
(ブコビッチ・レポート)
ロシア
で生産を見合わせていたプジョー・シトロエングループと三菱自動車の現地合弁PCMAルスは、西部カルーガ州での生産を約4か月ぶりに全面再開しました。同工場では、三菱「アウトランダー」、「パジェロスポーツ」、シトロエン「C4」、プジョー「408」を組み立てている。4月27日に生産を一時停止した後、三菱自動車は5月半ばから通常の生産ペースに復帰していたが、PSA側は中断を続けていた。カルーガの生産能力は年12万5千台、フル稼働にはまだまだ遠いが今後稼働率を50%にまで引き上げたい意向だ。 ...
作成日 2016年01月12日
20.
経済不安直撃ブラジル
ロシア
(2015/8/21)
(ブコビッチ・レポート)
ワールドカップ・オリンピック開催地で、中国の景気浮揚策の恩恵を最大限に受けたブラジル、原油高やレアメタル高の恩恵を受けてきた
ロシア
、それぞれの市場に変調を来してきております。ブラジルは資源安、通貨安の影響をもろに受け、国内でインフレ率が高まり、政治経済が混迷の極みとなっています。ロシアもウクライナ侵攻による経済制裁の影響に拍車を掛ける資源安の影響を受け、国内経済がインフレも相まってガタガタになっております。中古自動車輸出はもちろん、新車自動車販売も非現地生産メーカーは、苦戦を強いられております。今回の中国の通貨切り下げの暴挙によって、しばらく原油安資源安は続くと思われ、両国にとっては、厳しい綱渡りが数年に渡り続きそうです。 ...
作成日 2016年01月11日
21.
外資企業の撤退続く
ロシア
(2015/5/14)
(ブコビッチ・レポート)
ウクライナ侵攻から経済制裁を受けている
ロシア
ですが、外資系企業の撤退も相次いでおり、モスクワ市内の高級マンションの家賃は昨年から半値となっているそうです。肉を切らせて骨を絶つ、原油価格の暴落はシェールオイルが活況な米国経済にもダメージを与えますが、それ以上に出る杭を打つ戦略が勝るということでしょうか。本邦のようなエネルギー依存度のばか高い国は原油安のメリットの方が大きいですが、産油国にはダメージが大きいでしょう。原油価格のJOKERはずばりサウジアラビアということです。 ...
作成日 2015年10月02日
22.
ロシア
に触手を伸ばす新ギリシャ急進左派政権(2015/1/29)
(ブコビッチ・レポート)
ギリシャ選挙で勝利した急進左派連合ΣYPIZA(SYRIZA)ですが、発足直後に
ロシア
への経済制裁を緩和すべきと強く主張し、波紋を広げております。今後債務削減を目指し、トロイカ体制と交渉する予定ですが、自分たちの要求をある程度呑まなければ、ユーロを離脱しロシア・中国の勢力圏に入ることも辞さないとのこと。さらにギリシャ系住人で占められる南キプロスには、ロシアから多額の投資マネーが流入し続けていた経緯が有るように、ギリシャ・キプロス・ロシアの結びつきは非常に強い。最終的には合意に至るだろうと見られていた今後の交渉、ロシア・中国が表舞台に上がった以上、相当な駆け引きとなりそうな予感が致します。 ...
作成日 2015年01月28日
23.
ロシア
銀行預金引き出し停止に(2015/1/27)
(ブコビッチ・レポート)
1年でこうも経済状況が変わるかというくらい激変している
ロシア
経済、一時は落ち着いたかのように見えておりましたが、先日レポートしたように12月の外貨準備高の大幅な減少を見る限り、水面下では外貨両替や資金の海外逃避が継続していると見て間違い無いでしょう。ロシア国内の銀行から預金を引き出す動きが加速する中、ロシア国内のSBバンクはとうとう一方的に預金の引き出しを停止しました。今後の状況を聴取すべく広報部に連絡をとっているそうですが、連絡不通の状況が続いているとのことです。 ...
作成日 2015年01月27日
24.
ロシア
の外貨準備高が激減(2015/1/19)
(ブコビッチ・レポート)
以前当サイトで90年代後半と比較して外貨準備高が相当有るので、しばらく
ロシア
は大丈夫というレポートを致しましたが、なんと12月のロシア外貨準備高がたった1月で334億ドルの流出超となったとのことです。これによりバランスシート上のロシア外貨準備高が3855億ドルとなってしまい、このまま資金の流出が続けばロシア経済は1年で外貨準備高がゼロということを意味する衝撃的なニュースです。ロシア経済はもちろん、欧州経済の不透明からリスクオフの流れを受けてロシアからスイスや主要国の国債に流れた可能性が高いと思われます。安全資産として国債やスイスフラン買いに資金が向かった訳ですが、流入超過で国債がマイナス金利に陥ったり、為替介入を停止せざるを得ない状況に陥ったりと皮肉な結果となっております。一晩で30%以上も為替が動いたことによりスイス当局はもちろん、為替差損の影響は相当数に上り、今後の欧州経済はかなり厳しそうです。 ...
作成日 2015年01月20日
25.
ロシア
ルーブル再び安値に(2015/1/14)
(ブコビッチ・レポート)
先月16日オーバーシュートして1ドル78ルーブルにまで下落した
ロシア
通貨、その後平静を取り戻す形で1ドル50ルーブル前後で推移していた為替市場で、再びルーブル売りが進んで現在1ドル66ルーブルの安値になっております。先月末ロシア財務大臣のルーブル危機終息宣言から1ヶ月も経たない内に、再び下落という事態になっております。ロシア株価指数(RTS)も578ptから864ptまで持ち直しましたが、こちらも現在735ptと下落トレンドを形成。そんな最中、ロシア5年物国債の金利が17%を超えてきており、当局は国債の入札を延期すると発表しました。5年物国債の金利が0%の本邦に対してロシアは17%超と、こちらも厳しくなってきています。当サイトでレポートした通り、今年のリスクはロシア、欧州、ハイイールド債券ということになるかもしれません。 ...
作成日 2015年01月14日
26.
ロシア
同盟の不協和音(2014/12/22)
(ブコビッチ・レポート)
最近の通貨ルーブルの暴落を受け、今年5月に発足したユーラシア同盟(
ロシア
・ベラルーシ・カザフスタン・アルメニア)の中のベラルーシ、カザフスタンから取り引きを現行のルーブルからドルへの切り替えを要求してきております。先日ロシアのプーチン大統領が国民に2年間の辛抱を呼びかけましたが、国内外からの不満は今後どのような結果を齎すのか、一つの大きな火種となるでしょう。
作成日 2014年12月26日
27.
ロシア
の狙いを見透かした欧米(2014/12/17)
(ブコビッチ・レポート)
原油先物価格が8月までの100ドル台から50ドル台に暴落しているのは、皆さまご周知の通りだと思います。シェールオイル開発の加速、サウジアラビアの減産拒否、国際的な需要低迷と色々言われておりますが、実際は事情が違う可能性が有りそうです。
ロシア
大統領は欧米の経済制裁に対して、報復措置として冬場に絶対的に必要な欧州向け天然ガス停止を目論んでいるとみた欧米が、先手を打つ形で原油先物価格を暴落させたということが漏れ伝わってきております。以前ロシアがウクライナのガス使用料金未払いということで、一時天然ガスを意図的に止めたため暖を取れなかった欧州で、日常生活が送れない苦境に追い込まれた苦い過去が有り、それを危惧した欧米が連携で今回の原油安を演出とした可能性が高いということです。今後の国際社会とのやり取りに、益々注目が集まりそうです。 ...
作成日 2014年12月18日
28.
ロシア
全土で外貨両替相次ぐ(2014/12/17)
(ブコビッチ・レポート)
ロシア
ルーブルが一時1ドル80ルーブルと暴落に近い状況に陥ったことを受け、ルーブルから外貨に変換するために銀行や両替所に市民が殺到しております。アジア通貨危機に端を発したロシア崩壊時を彷彿とさせる状況ですが、現状あの当時と比較して外貨準備高に雲泥の違いが有りますので、すぐにどうこうという状況では無いでしょう。BRICs景気に沸いていた間に原油、天然ガスや白金属系の輸出で相当の外貨準備高が積み上がっており、最近の為替介入を差し引いても現在4100億ドル(48兆円)の外貨準備高が有りますので、当面は乗り切れると思われます。ただ今後国内のインフレは加速すると思われ、予断を許さない状況は不変です。 ...
作成日 2014年12月18日
29.
ロシア
、国家破綻確率27%に(2014/12/16)
(ブコビッチ・レポート)
ロシア
中央銀行が先日、政策金利を10.5%に引き上げを先週金曜日にお伝えしましたが、そのわずか2営業日後、政策金利を17%にまで一気に引き上げると発表しました。今回の政策金利引き上げは今年に入って6回目ですが、今回はレベルが違う引き上げとなっております。裏を返せばそれだけルーブル安が酷い状況ということで、対ドルで半値以下、株式指数RTSも半値以下、CDS(クレジット・ディフォルト・スワップ)「国家破綻保険料率」は年初の160bp~540bpにまで急騰して来ております。540bpという数値は国家破綻確率27%ということで、まさに危機的な状況と言っても過言では無いでしょう。先日原油先物価格が来年40ドル台中盤という予測をレポートしましたが、昨日は55ドル台前半にまで落ち込み、今後ロシアやヴェネズエラを始め、産油国経済はより厳しくなると思われます。 ...
作成日 2014年12月16日
30.
ロシア
政策金利引き上げに(2014/12/12)
(ブコビッチ・レポート)
欧米の経済制裁と最近の原油安で、にっちもさっちも行かなくなってきた
ロシア
ですが、中国に続き今度はインドに接近をし、原子力発電所12基を建設することで合意に至ったということです。ソチオリンピックに乗じてウクライナへ侵攻したロシア、その代償は非常に大きく、株価指数RTSはあわや800pt割れと年初から43%にまで下落、ルーブルも対ドルで55ルーブルと65%以上の下落となっております。国内ではインフレが加速し、自国通貨が信用出来なくなってきた人は、給与をユーロ建てや外貨建てでもらう人まで増えてきているとのこと。ロシア中央銀行はインフレを抑制するため、今年5度目の政策金利引き上げを断行、10.5%にすると発表しました。五里霧中を彷徨するロシア、更なる原油安はどのような事態を招くか国内外が注目しております。 ...
作成日 2014年12月12日
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