日産自動車は、「セレナ」と「エクストレイル」に採用している「プロパイロット」搭載車の販売台数が、7月末時点で5万台を突破したと発表しました。販売された5万4596台の内、昨年8月発売の「セレナ」が4万8976台、今年6月発売の「エクストレイル」が5620台とのこと。「セレナ」に関しては5割以上、「エクストレイル」は3台に2台は「プロパイロット」を選択したことになります。スバルの「アイサイト・ツーリングアシスト」、日産の「プロパイロット」に代表される自動運転技術の先駆けは、やはりユーザーの心をくすぐるのでしょう。2020年の東京オリンピックで、政府は自動運転車輌を世界にアピールしたい訳で、国策として自動運転車輌レベルを上げるかが今後の肝となるでしょう。また自動車メーカーだけで無く、道路、自転車道、歩道には様々な情報が有りますので、それを有効に利用出来る企業も今後の成長産業になるのではないでしょうか。
マツダ自動車は、世界的に受注が好調で供給がひっ迫している新型「CX-5」において、山口県の防府工場での生産を当初計画より前倒しして対応する。2月に発売された新型「CX-5」は、2月以降順次各国に投入しましたが、世界的に拡がりを見せているSUV人気により、販売計画の5%超と注文に生産が追いつかない状況が続き、バックオーダーは3万台超に達している。このため現在の本社工場でフル生産をしているが間に合わず、当初11月から生産開始を予定していた防府工場での生産前倒しを決定した。これによりバックオーダーの解消と更なる販売拡大を目指してくいく。同社は現在、本社工場で6車種混流生産というフレキシブル生産方式を採用、加えて国内外の複数工場で生産車種の相互補完が出来る「スイング生産」も導入しており、SUV人気に呼応させて昨年12月からは防府工場で「CX-3」の生産も開始するなど、オンデマンドに適した柔軟な生産体制と稼働の適正化の両立を目指しており、今回もその流れを受けての決定とのこと。
国土交通省は8日、東京オリンピック・パラリンピックナンバープレートの最終デザインを公表、9月4日からウェブサイトで申し込みを受け付け、10月10日から全国で交付する予定。同省は年間100万台程度の新規・交換需要が有ると見ており、鼻息は荒い。先行して図柄ナンバーを選択できるようにしたラグビーワールドカップナンバーは4月から交付が始まり、7月末時点で約14万台の申し込みが有った。(ただその内88.6%の約12万4000台は軽自動車)五輪ナンバープレートは交付手数料は、7210円(東京地区)となっており、これに上納金1000円以上を収めるとエンブレムだけで無く、図柄も選べるという仕掛けだ。金持ち心をくすぐって、上納金1万、10万、100万とナンバープレートの色をブロンズ、シルバー、ゴールドにしてみてはどうだろうか?
マツダ自動車は8日、ガソリンエンジンの圧縮着火(CI)を世界で初めて実用化させた次世代エンジン「スカイアクティブ-X」を2019年から導入すると発表しました。この次世代エンジンはガソリンと空気の混合気を、ピストンの圧縮によりディーゼルエンジンのように自己着火させるHCCI(予混合圧縮着火)と呼ばれる技術で、ガソリンエンジン燃焼の理想形とされてきた。これをマツダ独自の燃焼方式「SPCCI(Spark Controlled Compression Ignition)」によって実現させた。新型エンジンは、マツダ独自の内燃機関として開発、SPCCIによって、冷間時の火花点火のシームレスな切り替えを実現、幅広い領域での圧縮着火をせいりつさせることに成功した。圧縮着火により、これまでにないレスポンスの良さと、燃費改善目的で装備したエア供給機能を活用し、現行の「スカイアクティブ-G」に対し全域で10%以上、最大で30%の大幅なトルク向上を実現させた。圧縮着火によって可能になる超希薄燃焼(スーパーリーンバーン)により、エンジン単体の燃費性能をスカイアクティブ-Gに対し最大20~30%程度改善、ガソリンエンジンながらディーゼルエンジンの「スカイアクティブ-D」と同等以上の燃費効率を実現させた。今後「スカイアクティブ-G」も改良を継続、今回の新型エンジンを追加して3種類のエンジンで、リージョンに合ったパワートレイン戦略を構築させていく。さらに今後は電気自動車(EV)、水素ロータリーエンジン、エクステンド型ロータリーHVなど、マツダ自動車の挑戦はまだまだ続く。一度は地獄を見たマツダ自動車、新生マツダの心意気を見た気がします。